デュラララ!! 第2話「一虚一実」

 じっくりねっとりやる気が伝わってくる。


 1話から進展はゼロで全く物語としては進んでいませんが問題なしのこの面白さ。群像劇としてはこれで正しいよなぁ。
 アニメになると尺の都合と難しさからどうしても薄くなるキャラ描写をお粗末にせずやる根気が伝わってるのがいい。
 今回は1話で浚われた戸松キャラを通して、ネコミミライダーと性根がいい感じにひん曲がった情報屋の話。
 相手のことを興味の対象として見るだけで「人間が好き」というデュララ木さんは人間の個を愛してるとも違うし動物を愛でるそれとも違う、実験の対象としか興味ない正常に常軌を逸したいい中二病…気狂いっぷりで良し。
 それに対してネコミミさんはいきなり姿形が謎に包まれたという曰く付きなイメージとっぱらって随分とまぁ人間味のある感情の方を押し出したなぁ。
 てっきりこっちの事情を隠して物語の確信に触れていくのかと思いきやだったので素性が二話にして明かされたのは予想斜め上だったり。
 まぁまだどういった存在なのか詳しく分からないけど意外とファンタジー要素全開なのかこの作品。なんか実験生物みたいだったけど。あるいは演出?それはないか。
 戸松キャラはメガネっ娘が垢抜けた感じで非常に俺好み化(声含め)して過去から掘り下げられていたけどどうやらOPとEDから察するにもうお役御免みたいで非常に残念。残念でならない。
 ちょい役でちょいと出るくらいはあるだろうけど物語に大きく関わってくることはなさそうだ…
 しかしまぁ後から出てくるロケットッぱいな花澤ボイスがまたたまらんのでいいとしよう(何が
 他にも学校や来るやいなや飛び出す若人、暇じゃねえと言いながら自販機ぶん投げる人など個性的な人たちだらけで今後の絡みが楽しみだなぁ。
 何気なく主要キャラが後ろ越しに通りかかるとかそういうのを大好きな自分としては先が楽しみで仕方ない。


 それとOPの前話回想もいい演出。尺稼ぎだなんて言わせない。