おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 第10話 「5回裏、2対5」

 実は一途で独占欲が強いのは阿部って話。


 てっきり狙ってラフプレーに走ったのかと思ったら偶然とは意外や意外。図らずとも阿部が抜ける結果に。
 阿部が抜けたことによって三橋が崩れるんじゃないかと危惧してみれば、最初こそショックで茫然自失…呆気に取られはしたものの阿部が抜けることで逆に意識を引き締めて挑める態度には更に意外。
 今回は意外な一面がよく垣間見える回で、特に三橋は自我が強いことは知っていたがやはり精神的に強い子で田嶋に対して「俺に頼っていい!」宣言は実に興奮したなぁ。阿部との関係とは違った形で信頼関係が築けているのは興味深い。
 三橋は伊達に三年間孤独のエースを続けてきただけはある。逆に阿部は今まで首を振らないのは俺のせい…ずっとマウンドで珠を受けるといいながらベンチ、挙句情けなく三橋の腕にしがみつくなど萌えキュンポイント順調に急上昇中。やはりヘタレ受けだったのか。
 しかしモモカンが首振らない事情を把握してなかったのもまた意外。まぁ言われてみれば、絶対に首を振らないピッチャーってのも異常極まりないし気づけなかったのも…うーん仕方ない部分ではあるか。ただこれからどういった対応をしていくか…か。
 まぁこれを契機に関係の見直しに至るのだろうけど、前記したように既にバリバリいい関係築けてる田嶋とのコンビネーションが素晴らしいともはや阿部さんお役御免だよね。
 そういった展開になるとも思えないけど三橋がリードする構図ってのは新鮮で面白そうでワクワクするなぁ。
 成長するべくして成長してる三橋に対して頑なに現状維持の阿部くんの組み合わせもゾクゾクするけど。
 タイトルの5回裏、2対5点というなかなかキツイ場面は思ったより軽快に取り返せてきたのでこの調子なら逆転可能なので守りが要か。


 そういえば補欠なしでてっきりフルメンバーなもんだとばかり思っていたけどベンチにひといたのかこっち。
 まぁそんなことだったらそれこそ怪我人でれば一発KOか。