おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 第12話「9回」

 夏が、終わった…


 今回はいつにも増して濃厚で色々詰まった回だったなぁ。今までの集大成と言っても過言ではないぐらい高校野球をテーマにするこの作品を見せきったと思う。
 サイン読まれてバカスカ打たれ田嶋に任せてもホームラン打たれてと普通のピッチャーならもう立ち直れないところを気迫で盛り返す三橋は本当に最高にカッコ良かった。まさにエースの風格というべきか。
 首を振ることは拒否することでなく相談すること。責任を押し付けていたことを自覚すること。それらを自分で考えて自分で解決していくことが出来る三橋はやれば出来る子だよなぁ。
 九回での連続打からチームに伝染していく絶望感を三橋の一声で期待感へと変わっていく様は思わず目頭が熱くなった。
 その後には初敗北と更に涙腺の緩むような展開に続いて泣きはしないものの、正直感動しまくっていた。
 最後の打席に新人君というのも味があって、この経験が成長を促すものになるのか阻害するものになるのか、楽しみが膨らむ膨らむ。
 しかしてっきり勝つもんだと心のどこかで思っていたのでこの展開は意外だったりする。2年3年と長い話になるのだろうか。
 まぁ勝ち以上に意味のあるモノを手に入れ、それぞれのメンバーに今後の課題が見えてきたところで次回は息抜き回。というか最終回。
 ここまで盛り上げておいてそりゃないだろ!いやマジでさ!
 あとは思うところの多い阿部だが話は次回でしようか。デレ阿部回っぽいので。